【考えた】無塩スープ、“水っぽい”という不満に陥らないための工夫

出汁・ボディ・具材を分解すれば、満足感が生まれます

「身体にいいのは分かるけど、正直ちょっと薄い…」
無塩スープを初めて飲んだとき、そう感じた方は少なくないはずです。

実際、「野菜の甘味を感じるようになります」といった説明はよく聞くものの、
多くの人にとっては**“水っぽさ”がどうしても気になる**のが本音。

今回は、そんな「味が薄くて続かない」「水っぽいから飽きる」といった声に向き合い、
無塩スープをおいしく、そして満足感をもって飲むための工夫をご紹介します。

キーワードは、スープの構成を「出汁」「ボディ」「具材」に分けて考えること。
そして、次回以降ではこの考え方をもとにした具体的なレシピもご紹介していきます!


「水っぽい」こそ、無塩スープ最大の壁

無塩スープで一番多く聞く不満が、「水っぽい」という声です。

「味が薄いのは慣れるけど、水っぽいのは我慢できない」
「健康に良くても、食事としての満足感が足りない」

こうした声に共通しているのは、味の“層”や“厚み”の不足
無塩であるがゆえに、どうしても「お湯に野菜が浮かんでいるだけ」に感じてしまうのです。


スープを因数分解:出汁・ボディ・具材という3つの要素

この“水っぽさ問題”を解決するためのヒントは、スープを3つの要素に分けて考えることです。

それが
① 出汁(うま味の土台)
② ボディ(味の厚み)
③ 具材(見た目と食感)

この3つがそろえば、塩がなくても「満足できるスープ」になります。


出汁:スープの“うま味の土台”

出汁にはいくつかの選択肢があります。

  • 具材の野菜から出る出汁
     …にんじん、玉ねぎ、キャベツ、大根などをじっくり煮ると自然なうま味が出ますが、やや薄め

  • 無塩の野菜だし(市販)
     …ネットや自然食品店で購入可能。香味野菜や根菜を乾燥させた粉末タイプなどが便利

  • 魚介系の無塩出汁(鰹節・煮干し・いりこ)
     …塩分を含まない素材を使用すれば、香り豊かに仕上がる

  • 無塩の丸どり出汁(市販)
     …冷凍やレトルトで無塩のチキンスープもあり。動物性のうま味を補える

どれも塩なしで使用可能です。「無添加」と「無塩」は別物なので、原材料表示のチェックはお忘れなく。


具材:見た目と食べ応えを演出

具材は、ほとんどの方が上手に使えています。
野菜の彩りや食感は、スープに視覚的な満足感と噛む喜びを与えてくれます。

  • にんじん、玉ねぎ、キャベツ、大根、さつまいも

  • ごぼう、れんこん、ズッキーニ、ブロッコリーなども◎

煮すぎず、食感を残すことが美味しさのポイントです。


ボディ:味の“厚み”と“満足感”をつくるカギ

実はここが一番のキモ。
ボディとは、スープ全体の“味の存在感”を支える要素です。

例えるなら…

  • 味噌汁のボディ → 味噌

  • カレーのボディ → カレー粉+油+とろみ

  • チャウダーのボディ → ホワイトソース

  • 醤油ラーメンのボディ → 醤油ダレ+油+出汁

つまり、出汁とは別に、全体の“味の厚み”を支えるものがあることで、人は「満足感がある」と感じます。


医師が推奨する「無塩スープ」は、出汁と具材のみ

無塩スープを勧める医師として有名なのが、

  • 前田浩さん(元熊本大学名誉教授、医学博士・抗がん剤研究の第一人者)

  • 高橋弘先生(ハーバード大学公衆衛生大学院修了、医学博士)

両者とも、「野菜を水に入れて煮るだけ」のシンプルな野菜スープを提唱しています。
これは「出汁=具材から」「ボディ=なし」という構成で、非常にシンプルで実践しやすいのが特徴です。

ただし、多くの人にとっては「水っぽい」と感じられるのも事実。
作るのは簡単でも、味覚的な満足感が薄いという声が多いのも頷けます。


当社YOSOUの無塩スープはどうしてる?

私たちの販売している食塩不使用の野菜スープYOSOUでは、

  • 出汁は:昆布、しいたけ、煎り大豆

  • ボディは:豆乳、にんじんジュース、かぼちゃ、トマトソースなど

を使用しています。

これにより、「塩が入っていないのに、ちゃんと味がする!」という声を多くいただいています。
ボディを加えるだけで、スープはここまで変わるのです。


家庭でボディをどう作る?

では、家庭で無塩スープのボディを作るにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、次回以降のブログで、具体的なレシピとともに詳しくご紹介していきます!
たとえば…

  • 野菜ジュース+豆乳

  • すりおろしにんじん+だし

  • トマト+かぼちゃのピューレ

など、市販の材料や冷蔵庫にあるもので簡単にできる方法を提案していきます。


まとめ:塩なしでも「満足感のあるスープ」は作れます

  • 「味が薄い」は慣れれば気にならない。でも「水っぽい」は、我慢できない

  • 無塩スープを満足感のあるものにするには、出汁・具材・ボディの三位一体が大切

  • 特に「ボディ」を工夫すれば、塩なしでも驚くほど美味しいスープが作れます

そして、
次回は「家庭で作れるボディ付き無塩スープ」レシピをご紹介していきます!
味の厚みを感じる、塩なしなのに美味しいスープ。お楽しみに!