【レシピ】無塩の野菜スープ第10回:鳥つみれとえのきのジンジャースープ
無塩の野菜スープシリーズ、第10回は「鳥つみれとえのきのジンジャースープ」。
ふんわりした鶏つみれ、やさしい生姜の香り、そして旨味をしっかり引き出す“ひと手間”が光る一杯です。
塩なしでも、満足感のあるスープに仕上げました。
「水っぽい」を超える、出汁とボディの秘密
無塩スープでは「水っぽい」という不満がつきもの。
でも、スープを「出汁」「ボディ」「具材」に分けて考えることで、味の層を作ることができます。
今回のレシピでは「無塩の丸どりスープ(顆粒・ネットで購入可)」をベースに、鶏肉・えのき・生姜の旨味が重なり、奥行きのある味わいに。
さらに、ちょっとひと手間の工夫を加えると、ぐっと美味しさが増します。
ちょっとひと手間:えのきを凍らせると出汁が変わる!
今回は、えのきをみじん切りにして冷凍しておいたものを使用するのが隠し技。
冷凍→解凍の過程で細胞壁が壊れ、えのきの旨味成分(グルタミン酸など)がぐんとスープに溶け出します。
この技術、実は**長野県では「えのき氷」**として商品化されていて、健康効果も注目されているもの。
家庭でも簡単に真似でき、塩なしスープに深みを出す“自然のうま味爆弾”になります!
材料(2〜3人分)
【出汁】
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無塩の丸どりスープ(顆粒)…指定量をお湯500〜600mlで溶かす
※Amazonなどで「無塩 丸鶏スープ」で検索すると見つかります
【ボディ&具材】
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鶏ひき肉…200g(つみれにする)
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片栗粉…小さじ2(つみれ用)
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えのき茸…1/2パック(みじん切りにして冷凍しておいたもの)
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にんじん…1/4本(小さめの角切り)
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生姜…1かけ(すりおろし or 千切り)
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レモン汁…小さじ1(仕上げ用)
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黒こしょう…適量(仕上げ用)
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パクチー…お好みで適量(仕上げに)
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溶き卵…お好みで(ふんわりと加えるとコクがアップ)
作り方
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ボウルに鶏ひき肉、すりおろした生姜の一部、片栗粉を加えて軽くこね、一口大のつみれにする。
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鍋に無塩丸どりスープの出汁を沸かし、にんじんを加えて5分ほど煮る。
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鶏つみれを加え、火が通るまで5〜6分煮る。アクが出たら除く。
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冷凍しておいたみじん切りのえのき、生姜を加えてひと煮立ち。
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お好みで溶き卵を回し入れ、火を通す。
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器に盛り、レモン汁をたらし、黒こしょうをふり、パクチーをのせて完成。
仕上がりの満足感の理由
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凍らせたえのきで旨味倍増。シンプルなスープでも味に深み。
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つみれ+出汁+卵のトリオで「ごちそう感」あり。
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レモンと黒こしょうで、塩なしでも味がキュッと引き締まる。
次回は、根菜と豆の滋味スープをご紹介予定です。
“塩なしなのに、ちゃんとおいしい”そんなスープをこれからもお届けしていきます。